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まだ生きていた時間
「…ねぇ、あいつさー…」
「あー…ね。それな!」
「私もー正直うざいんだよね。」
「いい子ぶってさ…どうする?」
「「「やっちゃう?」」」
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それからの日々はまるで地獄のようだった。
元々仲が良かったはずの子達が皆、敵に回った。
ゴミを見るような蔑んだ目に囲まれて、私の世界が一瞬にして狭くなった。
遠巻きに見ていた人たちも、始めの頃は視界の片隅に少しくらいは気にかけながら見ていたのだが、今となっては視界にすら入っていないようだ。
いや、寧ろ入っていようがもう背景と化しているのだろう。
そうなんだよね。庇ったらそのあとどうなるかわからないもんね。
知ってる。
……私だっておんなじだ。
だからそんなことで不満をこぼす資格をもっていない。
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