出会い

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小学五年生のとき。好きという感情も、恋というものも知らなかった私はある詩と出会った。 『想+涙=幸』 君の側に居るから安心するね 君の声を聞く度心が弾む 君の笑顔を見るたび、私も心から笑顔になれる そして、いつまでも見ていたいと願う 君の後姿見る度、その大きな背中に抱きつきたくなるんだ それはきっとあなたの事が大好きだから あなたの事を大切だと思っているから 君が居るから頑張れる 君が居るから笑顔になれる 君は私の一筋の光だ 放課後、君の姿をこの目に焼き付ける 家に帰っても忘れないように 強く、強く 思い出す度、好きだなって感じる 君の姿はあまりに綺麗で輝いていて 頭から全然離れてくれなくて いつしか涙がこぼれ落ちていて 君を想う度息が出来なくなる 苦しくなる この気持ちが「恋」 というもの そんなの自分でも分かっている けれど叶わない恋なんだ 叶うことのない恋なんだ だから私は前に進めない いつだって君は私を困らせる 胸が張り裂けるようなその笑顔を たくさん、たくさん でもその笑顔が私の力となり 私の支えとなっているんだ ありがとう 今は君を想い続けることしかできない だから私の精一杯を君に捧げるよ その先にある幸せを願って… まだ幼い私に意味は理解できなかったが この詩との出会いがいつしか私を変えることとなる。
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