ライバル

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ライバル

ガラッ 入学式が終わり、教室のドアを開ける。 ?「おい」 冴司「え……僕?」 極郷「そう、お前だよ。俺の名前は『紅牙極郷(あかがきさと)』。てめぇさっき、幻来先輩と話してただろ?」 冴司「あ、ハイ...そう、ですけど」 ザワザワ... 教室がざわつく。思えば、この極郷っていう人、僕が幻来先輩と話してる時、 一番僕を睨みつけていた気がする....... 極郷「確かめておく。てめぇは幻来先輩が好きなんだな?」 冴司「え?!いや、別に、そ、そういう訳じゃ.......」 極郷「隠すな。わかってるから。安心しろ、本人にゃ言わねぇ」 あぁ……言わなきゃダメなのか。 冴司「.......あぁ、そうだよ。お前の、言う通りだ.......」 ?「.......」 極郷「そうか。じゃあ、てめぇは俺のライバルだな」 .......ライバル。僕に、そんな存在が出来るなんて... 冴司「あぁ、そうだな。宜しく頼むよ、極郷」 極郷「あぁ、宜しく.......っと、てめぇの名前は?」 冴司「僕?僕の名前は、唖空冴司だ。」 極郷「そうか。宜しく、冴司」 ガタッ 僕は、席に着く。 ふと、隣を見ると、こちらを見ている少女がいた。 冴司「あ、あの、どうした?僕の顔、何かついてた.......?」 ?「え、あ.......いや、なんでもない!」 冴司「そ、そう...?.......ところで、隣の席か!宜しく、僕は唖空冴司。貴方は?」 ?「わ、私は……」 何故だか、その少女はどこからか寂しそうな感じがした。 まぁ、気のせいだろう。 秋「私は、『葉霜秋(はしもあき)』。宜しく、冴司」 何故か、コイツには冗談が通じるような気がした。 仲良くなれそうだ。 冴司「おい、年上に向かってタメ語はダメでちゅよー?秋ちゃーん?w」 秋「.......三途の川に沈めてやろうか?」 冴司「なんでもありません、お許しください秋様」 秋「それでよし」 .......充実した高校生活が送れそうだなぁ....
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