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幻来先輩
昼休み。
僕が、屋上へ昼食を取ろうとしたその時。
秋「冴司、一緒にお昼ご飯食べない?」ニコッ
冴司「え?」
誰かにご飯に誘われるだなんて、初めてだった。
それに……秋が笑顔を...。
……嬉しかった。だから僕は……
冴司「うん、わかった。」
秋「よし、決まり!今から屋上行くぞー?」
冴司「オーケーオーケー」
...ボソッ
秋「ん?なんか言った?」
冴司「な、なんでもない!」
ははっ、いい友達ができたなぁ。
え?僕がさっきなんて言ったかって?
それはだな.......
──可愛かったなぁ──。
そして少し頬を赤らめたまま、僕と秋は昼食を取った。
そして、あっという間に下校時間。
僕は、1人で帰路を辿っていた。
秋と帰りたかったが、アイツは家が反対方向らしい。
残念だ……。
冬富「あら、貴方は……朝会った...」
冴司「え?!」
マジでビビった。
だって、幻来先輩が居たのだから。
冴司「げげげげ、幻来先輩?!な、何でここに...?!」
冬富「え?そりゃあ、家がこっちだからよ?...そういえば、貴方名前は?」
冴司「ええと、僕の名前は唖空冴司です。宜しくお願いします…。」
冬富「わかった、冴司君ね。それにしても...そんなに緊張しなくてもいいわよ?ほら、深呼吸深呼吸~」
深呼吸.......
冬富「吸って~」
冴司「す~」
冬富「吸って~」
冴司「す~」
冬富「吸って~」
冴司「す~...って、どんだけ吸わせるんですか?!ハァ...ハァ...」
冬富「あ、ごめんなさいね、沢山吸ったほうがいいと思って...」
冴司「はぁ...」
冬富「じゃあ、私はこっちだから、そろそろここで...」
冴司「あ...僕もこっちです」
冬富「え?こっちにはマンション1つしかない...筈......マンション?まさか…」
嘘だろ?神様は神ですか?あれ?神様は神だ、何言ってんだ僕...
冴司「……僕は、あのマンションです。最近引っ越してきて...」
冬富「.......私も、あのマンションよ...?」
冴司「な、何号室ですか?」
冬富「.......302号室だけど...まさか、301...?最近家具が運ばれてるの見たわ...」
冴司「.......その通りです」
よっしゃあぁぁぁ!同じマンション?隣?!神!
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