転生は一度だけだと思っていた

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王室に移動したグルモ達。 「で?私を呼んだって事は、大事なの?」 「あぁ、会話が外に漏れないように、消音魔法を」 「了解」 薄い膜のような物が広がる。 「まずは自己紹介だな、私は魔族の王グルモ、そして彼女が私の姪のカリン」 「高次だ」 「高次、早速だが本題の弱点について話したい」 「あぁ、女性めっちゃ苦手?」 数秒固まるグルモ。 「ん?女性↑が苦手?い、いきなり何かね?」 焦りながら、裏返った声で否定する。 「ハハハ、バレちゃったね」 笑い出すカリン。 「いや↑バレるって!な、何の事よ」 「さっさと認めてよ、時間無いんだから」 「あぁ、分かったよ。過去のトラウマにより、カリン以外の女性が苦手でね、それより高次、何故分かった?」 「あの時使った眷属武器、あれが女性が苦手な相手に特効作用があるから」 「成る程・・・」 渋い表情をするグルモ。 「いや成る程じゃない!何だそのピンポイント過ぎる特効範囲は!!!」 「多分軍の中で特効対象なのこの人ぐらいだから」 笑いながら、グルモに指を指すカリン。 「でも何で、わざわざこの人の為に隠してくれたの?」     
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