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気が付けば、真っ白な何も無い空間に立っていた。
「やあ、お目覚めかい?」
そう話し掛けてくるのは、中性的な見た目をした男性。
自分は道路に飛び出した子供を庇った。
恐らく、いや確実に死んだであろう。
そうなると、目の前に立っている彼は、神様か閻魔の類か?
「君をここに呼んだのは、異世界転生をしてもらう為、まぁ取り敢えず、色々説明するから」
そう言うと、神様と名乗る者は簡潔に説明してくれた。
「成る程、転生先は人間と魔族が争う世界。その世界に平和をもたらすのが責務と。転生の際、眷属武器という様々な効果を持った武器を一つ持っていけると」
なんとか、理解した。
「そうそう、飲み込みが早くて助かるよ。で成功報酬は、トラック事故を無かった事にし、君はまた自分の人生を歩みだすと」
これは是が非でも頑張らなければ。
「で、その眷属武器というのは?」
「あぁ、それがね、最近在庫が無くて二つしかないのごめんね」
二つもあれば十分だ。
「あそこにあるのがそう」
そう指差した先にあったのは、岩に剣が刺さっているという、定番のシチュエーション。
ていうか、二セットもあるし。
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