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「また、原因不明の魔法を詠唱する前に、殺す!」
まずい!!!
「待て!」
止めたのは、血だらけのグルモであった。
「なぜ止めるのです、王よ!」
「その者が、強力な魔法を使えるとは思えない。
恐らく、転生者が神に授かるという眷属武器による魔法だろう。だとすれば、その者を城に生きたまま連れ帰り、その魔法を解明すれば、私達の切り札となるだろう」
「お言葉ですが、殺して眷属武器のみを持って帰れば、良いのでは」
「眷属武器は謎の多い物だ。使用者が生き絶えると効果が消えたり、神から譲り受けた、当事者しか使えない可能性もある」
「確かに、そのような可能性も」
「私はもう戦えん、撤退だ!その者を連れて帰るぞ!」
「承知致しました・・・」
王のもとに集まる、ゼイとガンダラ。
と、首に刀を押し付けられた私。
光と共に消えるグルモ、ゼイ、ガンダラ、高次の四人。
一人傷だらけで取り残された女騎士。
「あの人は一体?」
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