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「それにしても、ひとまず体力は回復できたけれどここにずっといる訳にもいかないよ。こんな所は熱くていつまでもいられないし、サボテンジュースだって、幾らでも無限に出てくるわけじゃあ無いからね」ボラカスちゃんが言った。
そうだった、僕はともかくエメドラちゃんとブラカスちゃんの二人はとても暑さに弱いズルンズなんだ。
「二人はまた飛んで言ってしまうの?」僕は聞いた。
「ははは、それが体力はサボテンジュースで回復したけれど、魔力はどこかでちゃんと休憩を取らないと回復できないんだよね。だから今度は便器ちゃんと一緒に歩いて行くしか無いみたいだ」ブラカスちゃんは言った。
「大丈夫だよ便器ちゃんブラカスちゃん、わたしここに来る途中に、ちょうどいい休憩場所になる岩場を見つけておいたの。あそこだったら夜になるまで涼しく休憩できるはずだよ」エメドラちゃんが言った。
『さすが、目がいいグリーンエメラルドドラゴンだけある!』僕とブラカスちゃんは声を揃えて言った。
こうして僕たちは、エメドラちゃんに案内されて涼しく夜まで過ごせそうな岩場をめざしって歩き出した。砂の丘陵が低いところはさっきのような蟻地獄の化け物が出そうなのでなるべく避けて砂の高いところ、つまり丘陵のてっぺんに沿って僕たちは歩いて行った。そして10分も歩くと、エメドラちゃんが見つけた大きな岩が目の前に現れた。
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