砂漠の続き

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「あそこだよ、あの岩の下なら涼しく夜まで過ごせるに違いないよ。そして夜になれば砂漠の気温も下がって、私たちも砂漠を歩いてこのガンバリ砂漠を歩いて渡れるように、きっとなるよ」エメドラちゃんが岩場を指さして言った。  僕たちは自分たちの目で岩場が確認出来たので、元気を取り戻してそこまで走って行った。岩場の下の日陰は地面がしっかりとしていて固く、空気も乾いていたのでヒンヤリとして涼しく感じら居心地が良さそうだった。 「それじゃあ取りあえずオレは夜まで昼寝して、魔力の回復に務めるようにしようかな」ブラカスちゃんがヒンヤリした岩場の壁に背中をくっつけながら言った。 「そうだね、私も魔力がすっかり空っぽだわ。じゃあ私もブラカスちゃんと一緒に眠った方がいいみたいだね。便器ちゃん、悪いんだけど私たちが眠っている間、見張りお願いね。と言っても危険は無いと思うけど、やっぱりさっきみたいな蟻地獄の化け物みたいのも居るかも知れないからね」エメドラちゃんもブラカスちゃんと同じように岩に背中をくっつけて言った。  僕は蟻地獄の化け物の姿を思い出してブルッと体を震わせた。あんなのにまた襲われたらたまったものじゃ無い。でも、きっとここから動かなければあんな砂漠の怪物に出会うことは無いはずだ。     
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