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砂漠の続き
サボテンは青々とした緑色をしていて、黄色い砂漠の中で一際目立っていた。僕らはそのサボテンの近くまで飛んでいった。
「モー限界!」ブラカスちゃんが言って、掴んでいた僕の手を離した。
「私も無理!」エメドラちゃんも一緒に手を離した。
「わわわ」
ズボッという音がして、地面に落とされた僕は砂漠に尻餅をついて地面にめり込んだ。僕のすぐ目の前に、エメドラちゃんとブラカスちゃんも力尽きて落ちてきた。
「うーん、オレ魔力使い切っちゃた。本当にゼロ」ブラカスちゃんが言った。
「私も空っぽみたいです~。これ以上飛べませーん」エメドラちゃんも言った。
二人は地面にへたり込んで空を見上げている。
「ねえ、じゃあ二人は空を魔力で飛んでいたって事? エメドラちゃんは杖を振って体
が光っていたから何となくそんな感じがしたけれど、ブラカスちゃんは羽で飛んでいたように見えたんだけど」僕は聞いた。
「オレはね、魔力で体重をコントロールして飛んでいたんだ。だからこんな小さな羽でも空を飛べるのさ」ブラカスちゃんが言った。
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