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第9章 18年前…
美代子 「すみません…桃子と啓介は直ぐに引き取りに来ますから!
皆さんが好意で勧めてくださった縁談も上手くいかなくて…
生活が安定したら、直ぐに伺います…
桃子と啓介を宜しくお願いします!」
親戚おばちゃん A 「ああ…うちは、構わんよ。
3人も5人も変わりゃせんって…。 美代子さん、アンタも身体に気をつけて無理せんようにな…。」
桃子「お母ちゃん…またどこか行くんか? はよ帰って来てな!」
啓介「お母ちゃん! 僕も連れてって! エエ~ン!」
美代子「桃子…啓介…ゴメンね!
お母ちゃん…直ぐに迎えに来るから…
おばちゃんの言う事 よう聞いてな!
ほなな!」
美代子は子供達を残して逃げるように親戚の家を後にした。
美代子[桃子! 啓介! ゴメンな! 直ぐに…直ぐに…迎えに来るからな!]
美代子は枕を涙で濡らさない日は無かった。
………………………………………………………
お客 A 「美代子さん…実は話があるんや。
麻布十番に服飾の会社があってな…
女社長が後継者がおらんから…
会社を たたむって言うんよ。
どや? その後を引き継いで…会社運営してみいへんか?
洋服 好きって言うとったやろ?
ピーンときた訳よ!」
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