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美代子「鈴木さん…そんな上手い話…良いんですか?
私なんか経験も無いし、人の上に立つ事なんか出来るかしら?」
お客 A (鈴木) 「美代子さん…アンタは優しい所が良えんよ。
周りの人に気を配れる…仕事を円滑にやる鉄則よ。」
美代子「鈴木さん…その話がホントだったら…
私は どう恩返しをしたら良いんですか?」
鈴木「いやいや…恩返しやなんて…
むこうさんも引き継いでくれる人を探しとったんよ。
これは、言わば…人助けやさかいに。
気が進まへんなら、無理にとは言いまへんが…。」
美代子「分かりました。
鈴木さんが人に頼んで無理して持ってきてくれた話なら、気が引けますが…
そうで無いなら、受けさせてください。
私もずっと水商売をやりたくは無いんです。
子供を迎えに行かないといけないですし。」
鈴木「そうか。 じゃあ受けてくれるんやね。
先方さんに早速話してみるわ。
…初めて聞いたけど…子供がおるんやね。」
美代子「はい、若くして主人に先立たれまして。
私は一人で生きて行こうと思ってるんですが…親戚がいろいろ心配してくれて、
子供を預かってくれているんです。」
鈴木「そうかあ…。
美代子さんも苦労人やなあ。」
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