第9章 18年前…

3/10
前へ
/106ページ
次へ
《とある東京の展望パブにて》  美代子「鈴木さん…ここ お高いんじゃないですか? 私、こんな所へ来たの…初めてです。」  鈴木「美代子さん…実は今日、美代子さんにお話があって お呼びしたんですよ。  僕は家は大阪にあって、妻も子供もいてます。 仕事は大手メディア業界の責任者をしてますねん。  仕事柄ストレスが多くて…美代子さんと話す事が唯一の楽しみですわ。 単刀直入に言うと…僕と付き合ってほしいんです。」  美代子「鈴木さん…あなたからお聞きしたところ…貴方は家庭がお有りになって、 権力も財力もある… 私など出戻りのコブ付きですし… お遊びが過ぎるんじゃ有りませんか?」  鈴木「私は40ですが、この歳になるまでいろいろ女性を見てきました。  でも…美代子さんほど素敵で純粋で美しい女性を知りませんわ。 僕の事が嫌いなら…諦めます。 でも…僕を嫌いじゃないのなら…僕の気持ちを受け取ってください。」  美代子「私…男性とお付き合いするのが怖いんです。   お付き合いしている時は幸せですが、その幸せは直ぐに消えてしまうように思えるんです。」  鈴木「美代子さん…大丈夫ですよ。  僕は…こう見えても悪運が強いんです。  殺されても死にませんから。(笑)」
/106ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加