第9章 18年前…

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 鈴木 「僕…5才の時に両親と登山に行ったんだそうです。  そして、山道から足を滑らせて200メートル位滑落したんだそうです。 もう 両親は…僕の姿が見えなくなって… ダメだと思ったらしいです。 しかし、運良く木の枝に引っ掛かって助かったらしいんですよ。  それから15才の時には大型ダンプカーに引かれましてね… 一緒にいた友達は、僕の事…もうダメだと思ったんですね。 その時乗ってた自転車はグシャグシャだったんですけど…僕はダンプカーの左右のタイヤの間に入ってて無事だったんです。  25才の時には原因不明の高熱に…  35才の時には飛行機事故に遇いまして…  そこで悟ったんですね…    私には何かしら死んじゃあいけない… やらないといけない使命が有るんじゃないかと…。」  美代子は立て続けに喋る鈴木に笑いを堪えられ無かった。  「ゴメンなさい。 ここ…笑うとこじゃないですよね。 でも可笑しいです。 鈴木さんって…本当に不死身なんじゃないかと。」  鈴木「そうそう…そこを分かって欲しかったんですよ。  美代子さん…あらためて、僕と付き合ってください。 お願いします。」
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