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鈴木 「僕…5才の時に両親と登山に行ったんだそうです。
そして、山道から足を滑らせて200メートル位滑落したんだそうです。
もう 両親は…僕の姿が見えなくなって…
ダメだと思ったらしいです。
しかし、運良く木の枝に引っ掛かって助かったらしいんですよ。
それから15才の時には大型ダンプカーに引かれましてね…
一緒にいた友達は、僕の事…もうダメだと思ったんですね。
その時乗ってた自転車はグシャグシャだったんですけど…僕はダンプカーの左右のタイヤの間に入ってて無事だったんです。
25才の時には原因不明の高熱に…
35才の時には飛行機事故に遇いまして…
そこで悟ったんですね…
私には何かしら死んじゃあいけない…
やらないといけない使命が有るんじゃないかと…。」
美代子は立て続けに喋る鈴木に笑いを堪えられ無かった。
「ゴメンなさい。 ここ…笑うとこじゃないですよね。 でも可笑しいです。
鈴木さんって…本当に不死身なんじゃないかと。」
鈴木「そうそう…そこを分かって欲しかったんですよ。
美代子さん…あらためて、僕と付き合ってください。 お願いします。」
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