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啓介「桃子姉さん……美代子お母さんがさ…姉さんと話したいんだって…。」
「ええっ? お母さんが……。
そうかあ…やっぱりお母さん気弱になってるんだなあ。
私はさあ…お母さんの事を もう恨んじゃいないしさ…もう大人だからね…。
お母さんには、いつも気丈でいて欲しいじゃない。
どしようかなあ?」
啓介「今なら妹の玲奈ちゃんも居るよ。」
「ああ…玲奈かあ。
以前はお母さんを独り占めされたと思って…
随分羨ましく思ったんだけど…
考えてみれば私生児って事になってるし…
可哀想なもんだよ。」
啓介「じゃあ…会ってみる?」
「そうだなあ…断る理由も無いしなあ。」
啓介「ねえ…桃子姉さん…変わったね。
何か心境の変化でも有ったの?」
「ええ~☆ 分かる? 実は姉ちゃん…好きな男性(ひと)が出来たんだ。
あっ!…恥ずかしいよ。」
啓介「そうかあ…なんか刺々しさが無くなって…
綺麗になったんじゃない?」
「バカヤロー…姉ちゃんを つかまえて綺麗になっただと~☆」
啓介[はあ…姉ちゃんも…ただの女だったんだね。
まあ…良かったかな。 一時は飲んだくれて大変だったからなあ。
彼氏ってのは…どこの誰だか知らないけど…
有り難うございます…だよな。]
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