第10章 現代の…桃子と啓介と玲奈

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啓介「桃子姉さん……美代子お母さんがさ…姉さんと話したいんだって…。」 「ええっ? お母さんが……。 そうかあ…やっぱりお母さん気弱になってるんだなあ。  私はさあ…お母さんの事を もう恨んじゃいないしさ…もう大人だからね…。  お母さんには、いつも気丈でいて欲しいじゃない。 どしようかなあ?」 啓介「今なら妹の玲奈ちゃんも居るよ。」 「ああ…玲奈かあ。  以前はお母さんを独り占めされたと思って… 随分羨ましく思ったんだけど… 考えてみれば私生児って事になってるし… 可哀想なもんだよ。」 啓介「じゃあ…会ってみる?」 「そうだなあ…断る理由も無いしなあ。」 啓介「ねえ…桃子姉さん…変わったね。 何か心境の変化でも有ったの?」 「ええ~☆ 分かる? 実は姉ちゃん…好きな男性(ひと)が出来たんだ。 あっ!…恥ずかしいよ。」 啓介「そうかあ…なんか刺々しさが無くなって… 綺麗になったんじゃない?」 「バカヤロー…姉ちゃんを つかまえて綺麗になっただと~☆」 啓介[はあ…姉ちゃんも…ただの女だったんだね。 まあ…良かったかな。 一時は飲んだくれて大変だったからなあ。 彼氏ってのは…どこの誰だか知らないけど… 有り難うございます…だよな。]
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