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拓人(ディーン) 「へ~くしょん! あ~誰かが俺のウワサしてるわ☆ まあ探偵みたいな仕事も多いからな。 仕方無いかあ~☆」
…………………………………………………………………
美代子「桃子~☆ よく来てくれたねえ。
悪い母ちゃんでゴメンね。
随分寂しい思いをさせたねえ☆
お前たち姉弟を親戚に預けたり…
知らないお家に あげたりして… 」
桃子「お母さん…もう済んだ事だよ。
私達はお母さんに捨てられたなんて…
一度も思った事無いんだ。
いつもお母さんが苦労するのを見てたから…
明日は迎えに来てくれる…
明日こそ私達を迎えに来てくれる…って
信じて疑わなかったから…」
美代子「ゴメンよ! 本当にごめんなさい。
悪い母ちゃんだよね。
こんな母ちゃん要らないよね。」
桃子「お母さん…離れていても忘れた事は一度も無かったよ。 それだけが望みだったから… 母ちゃん以外…何も要らないって思ってたから。」
美代子「桃子…ゴメンね。 有り難う、こんな母ちゃんを慕ってくれて…ホント申し訳ない!」
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美代子と子供達の四人は食事に外へ出た。
桃子「田代はね…あれから直ぐに会社の経営が苦しくなって倒産したんだよ。」
美代子「そう…知らなかったわ、田代さん連絡してくれる約束だったのに。」
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