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第4章 オジサンの名前はディーン
拓人は倒れている依頼人の玲奈を…
リビングのソファーに寝かせてやった。
玲奈「ありがとう…オジサン、私を部屋まで連れて行ってくれないかしら…。」
「ああ…それは良いんだが…オジサンって呼ぶの…そろそろ 止めてくれないかな。」
拓人はそう言いながら玲奈を部屋のベッドに運んでやった。
玲奈「ええ…分かったわ。 何て呼べば良い?」
拓人「名前は出院(でいん)って言うんだよ。」
玲奈「でいん? ……それは 可笑しいわ。 ディーン…そう ディーンが良いわ。」
「まあ…オジサン以外なら何でも良いよ。」
…………
次の朝、玲奈は歯ブラシを咥えたままボーっとして部屋から出て来た。
拓人「玲奈ちゃん、どうだい?体調は?」
「うん…頭がボーっとする以外は大丈夫よ。 じゃあ 9時に出発ね…。」
玲奈はそう言うと部屋に入って行った。
もう一寝入りするつもりだろう。
拓人は8時半にはジャケットにネクタイの服装でリビングに座っていた。
「ディーン…おはよう。」
玲奈は9時丁度に部屋から出て来た。
制服姿でカバンを持っている。
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