第11章 サバイバルゲーム娘

6/10
前へ
/106ページ
次へ
 白い建物まで行くと入り口付近にいた男に妹の写真を見せた。 男 「オーマイガッド! 2階だ!はやく行け!」 拓人とガイドの二人は恐る恐る2階の部屋へ入って行った。 部屋の中では…帽子を深く被り…眠っているように見える兵士が真ん中のソファーに座って居て…若い兵士が二人護衛をしている! 護衛「何だ!お前達は!」 拓人 「(アラブ語)俺達は日本から来た。 その杏さんという飛行機乗りの人に母親からメッセージを預かって来たんだ…。」 真ん中に座っている兵士が話始めた…。 「ここは実力主義だ!殺るか…殺られるか! 本当に母親からメッセージを預かって来たのか?」 拓人 「ああ…お父上が病気で入院している…。見舞いに来なさい…との事だ。」 「ここは戦場だよ…親の死に目にも会えないと覚悟して来ている者ばかりだ! 何で今さら……。」 拓人「杏さん…ですか? 少し事情をお聞きしても良いですか?」 「ああ…毎日スクランブルが発令される度に戦闘機やら市街地やらを攻撃するんだ…何十人、何百人も殺してる! こんな戦場でマトモな精神でいられる訳無いだろう!」 「そうなんですね…。 でも…根っからの悪党には…見えないんですけど…… 何かを護りたくて…ここに居るんじゃありませんか?」
/106ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加