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カバンの底から、平べったい飴玉が出てきた。 いつか飲み会で焼肉に行った時貰って、そのまま忘れていたらしい。 私は眉をしかめてゴミ箱に捨てようとし…ふと思いとどまる。 顔を上げると、ピンク色とレースと、ふわふわした現実感のない物に埋め尽くされた部屋。 そこに不似合いな黒いスウェット、すっぴん眼鏡に1つ結びの髪の女。 これが、自分だった。
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