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私は私の容姿が大嫌いだった。不細工といじめられるのはいつものことで、いつしかそれを自然に受け入れてしまっていた。 鏡を見たくないから服も化粧も最低限。どこにいっても印象の残らないように個性を皆無にする。 しかし人間とは不思議なもので…ずっとそんな風に過ごしていると、まるで自分は元々こうだったように思えてくる。 実際に、昔ほどそういった可愛らしいものを買う頻度が減っていた。似合わない、身に付けもしないものを買っても仕方ない。そろそろ貯金もしなくては。
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