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未来の約束
私の最寄り駅は田舎で、無人駅だ。
人は少なく、電車も1時間に2本あるかないか。
先輩の最寄り駅からは約一時間くらいある。
そこまでして会ってくれるなんて、私は少し胸を弾ませていた。
*もうすぐつく。
その連絡をもらい、私は呼吸を整えた。
プシューー
扉が開き、私服姿の先輩がこちらへ向かってくる。
私は初めて先輩の私服を見た。
パーカーにデニム。普通の格好なのにとてもきまって見えた。
「よお、久しぶり。てかほんとに誰もいねんだな。」
先輩の第一声だった。
「久しぶりです。先輩の最寄り駅だって言うて田舎ですよね?」
「この時間帯は大体人おるわ。」
「いや、人工の問題ですか?」
久しぶりに会っても変わらず話ができた。
「はいこれ。ご褒美。」
そう言って先輩はゴ◯ィバのチョコレートをくれた。
私が甘いものが好きだと知っていたからだ。
「ありがとうございます!めちゃ食べたかったやつです!先輩さすがですね!」
「まあな。」
先輩はその後大学の授業を受けないといけない(単位が少しヤバめ?)らしく次の電車で帰らなければならないという話だった。
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