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いまだ水滴を残している内腿をベロリと舐め上げたあと、鷹津が強く肌に吸い付く。和彦は無意識のうちに腰を揺らし、鷹津の頭をさらに奥へと迎え入れようとしたが、焦らしているつもりなのか、愛撫は内腿から膝へと移動する。
「秀っ……」
もどかしさから名を呼ぶと、鷹津がニヤリと笑う。
「舐めてほしいか?」
「――……舐めてくれ」
「だったら、俺の言うとおりにしろ」
こう言われた時点で嫌な予感はしたし、実際、鷹津が求めてきたのはとんでもない要求だったが、和彦は拒めなかった。
ベッドに仰向けになった鷹津の上に乗り上がり、互いの頭の向きを違える。掴み寄せられた腰を鷹津の眼前に突き出す屈辱と羞恥に満ちた姿勢を取らされて、和彦は体を震わせていた。
「さて、どこを舐めてほしい? この位置なら、お前のいいところを全部舐めてやれる」
意識しないまま腰が逃げそうになるが、鷹津に尻の肉を掴まれて阻まれる。和彦は、秘部のすべてに強い視線を感じ、全身を熱くする。
この状況でも萎えるどころか、硬さを増して震える欲望を無遠慮に片手で掴まれる。
「んっ……」
先端に濡れた感触が触れ、ゾクゾクするような感覚が腰から背筋へと這い上がっていた。欲望がゆっくりと熱い感触に包み込まれていく。鷹津の口腔に呑み込まれたのだとわかったとき、和彦は尾を引く甘い呻き声を洩らしていた。
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