8829人が本棚に入れています
本棚に追加
「うっ、ああっ、そんな、こと、するな……」
和彦の秘密を暴き立てるように、鷹津の硬くした舌先が内奥へと浅く入り込んでくる。異常なほどの興奮を煽られるが、一方で、快感を求める気持ちが歯止めをなくしてしまいそうで怖くもある。
惑乱した和彦はうわ言のように、悦びの声と制止の声を交互に上げていたが、内奥浅くに鷹津の舌を感じたまま、絶頂を迎えていた。
間欠的に精を噴き上げる。和彦は声も出せずに、絶頂の余韻にビクビクと体を震わせていた。
「――いいイキっぷりだ。おかげで俺は、お前の精液塗れだ」
意地の悪い言葉をかけられて、和彦は体を引きずるようにして鷹津の上から退く。とてもではないが鷹津のほうを見られなかったが、容赦なく体を引き寄せられ、鷹津の傍らに倒れ込む。鷹津の胸元は、シャワーの名残りとも汗ともつかない透明なしずくだけではなく、白濁とした精が散っていた。和彦の悦びの証だ。
何も言わず鷹津に腰を抱かれ、不思議なほどすんなりとその行動の意図が理解できた和彦は、まだ重くだるい下肢を鷹津の腰にすり寄せる。引き寄せられるまま、再び鷹津の上に乗り上がる。
最初のコメントを投稿しよう!