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今度は見つめ合ったまま、逞しく反り返っている鷹津の欲望を片手に掴んで腰を浮かせると、濡れてわずかに綻んだ内奥の入り口にそっと先端を押し当てた。
「んっ、んっ……、んくっ」
慎重に腰を下ろしながら、内奥に鷹津の欲望を呑み込んでいく。鷹津は、そんな和彦を食い入るように見つめていた。
時間をかけて繋がりを深くしていき、鷹津の欲望を根元まで内奥に受け入れる。和彦は肩で息をしながら、鷹津の胸に手を突く。ここまで自分から動くことはなかった鷹津だが、和彦の腰を掴むと、ゆっくりと体を揺さぶる。内奥で欲望が蠢き、下腹部で圧迫感が大きくなる。
苦しいが、痛くはなかった。内奥深くで息づく熱い塊が、じわじわと自分の体に馴染んでいき、それに伴い愛しさを感じるようになる。
鷹津の視線に身を焼かれそうで、隠れることもできない和彦はやむをえず目を閉じていた。そして、静かな交歓を交わす。
鷹津の欲望を締め付けたまま自ら腰を揺らし、発情した襞と粘膜に擦りつける。穏やかな波のような肉の悦びが湧き起こり始めると、内奥全体がうねるように淫らな蠕動を始め、より一体感が深まる。鷹津の欲望が力強く脈打ち、内から和彦の官能を刺激するのだ。
「はあっ、あっ、あっ、あっ……ん、ああっ――」
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