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肩を抱いた賢吾の手が浴衣の合わせから入り込み、荒々しく胸元をまさぐってくる。てのひらで転がすように刺激され、緊張もあって瞬く間に胸の突起が硬く凝ると、すかさず指の腹で捏ねられる。
「ここは、弄られたか?」
「言いたく、ない」
そう答えた次の瞬間、布団の上に突き飛ばされ、浴衣の裾を捲り上げられた。和彦が下着を穿いていないと知り、賢吾がニヤリと笑む。
「準備万端だな。俺の機嫌を取るつもりだったのか?」
「どうしてぼくが、そんなことをしないといけないんだ。――あんたが、ぼくを欲しがると思ったから、準備しただけだ。機嫌を取るのは、あんたのほうだ」
ほう、と声を洩らした賢吾が笑みを消し、威圧的にのしかかってくる。両足の間に膝が割り込まされ、中心にあるものを露骨に刺激された。
「それは、どういう理屈でだ?」
「……鷹津の件で、あんたはずっと怒っている。だけど、ぼくに鷹津をつけたのは、あんただ。結果としてぼくは傷ついた。そこから癒されるための手段については、あんたには……、長嶺の男たちには、とやかく言わせない」
「すごい理屈だな。自分でも、どれだけ乱暴なことを言っているか、わかるだろ」
「だけど実際、ぼくは少し楽になった。〈彼〉のおかげで」
「――……つまり、高校生のガキとの遊びが、よかったんだな」
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