第37話(1)

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 異物の正体が飴玉だとわかった途端、和彦の内奥は妖しく蠢き始める。指を挿入している賢吾にもそれが伝わったらしく、笑い声が耳に届いた。 「どうしようもないオンナだな、お前は。尻に飴玉を突っ込まれていたと知って、興奮したか?」  羞恥と屈辱感が、和彦の官能に火をつける。内奥の蠢きによって、飴玉の硬い感触を意識していた。すでにもう、欲望でも届かない深い場所にまで入り込んでいる。 「安心しろ。奥まで入っても、じっくりと溶けていくだけだ。そして、お前の中が甘くなる」  飴玉をもう一個押し込まれたところで和彦は、下腹部に違和感を覚える。腰をもじつかせると、賢吾の片手が前に這わされ、紐で縛められている欲望を軽く扱かれる。いつの間にか反応していた。 「どうやら、飴玉を気に入ったようだな」 「違、う――」 「そうか? さっきから尻の中も、ビクビクと痙攣してるぞ」  内奥で妖しく蠢く賢吾の指に、飴玉をまさぐられる。わざとなのか、粘膜と襞に飴玉を擦りつけるように弄られ、和彦は呻き声を洩らして腰をくねらせる。  じっくりと時間をかけて、飴玉を使って内奥を嬲られる。ときおり飴玉を掻き出されるが、すぐにまた押し込まれ、そのとき和彦は、浅ましく身悶えてしまう。     
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