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こんな世界、大嫌いだ。
希来里(きらり)は思った。
ただ広々とした都会。
ギャルが、まじぃ?と言っているところ。
「こんな世界、大嫌いだ!」
怒りが爆発した。
「もう、こんな世界なんて、消えちまえ!」
そうだ、こんな世界消えちまえ!
そう希来里は思った。
あの日以来、希来里はそう思っていた。
これは、数年前のこと。
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希来里は、泣いた。ないて、ないて、なきじゃくった。
両親が射殺されてから、気が付いたころだ。
「なんで死んだんだよ!なんで殺されたんだよ!私一人じゃ、何もできないよ!」
希来里は、まだ両親の死を受け入れられなかった。
「なんで!?何も悪くないじゃん!」
あたりには、血がべっとりとくっついている、床。
そして、両親の死体。
希来里は射殺にきたやつたちを呪った。
そして、殺されなかった、自分のことも。
もう、こんな自分なんて、死ねばいい!と、希来里は思った。
けれど、何度自殺したって、死ねなかった。
なんでだよ。
私なんて、いらないんじゃん!
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