つぶやき

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 実害も出ています。夢の中での彼、なれなれしくて私の心の内側までずかずかと侵入してくるずうずうしい態度と、お店での彼、こまめに声をかけたりはしてくるけど礼儀正しくて一線を越えて踏み込んでくることはない態度のギャップが大きすぎて、彼への対処で混乱してしまうのです。  今日も、彼が私の近くに来て「おはよう……」と声をかけて来た時に、思わず「おはよう、ヒカル」と言いかけてしまいました。「ヒ」のところで言葉を止めることができ、最悪の事態は避けられたのですが、そのまま固まってしまい、周りのみんなに変な目で見られてしまいました。  星野君には、夢の中と外で態度を変えるのをやめてもらわなければなりません。でも、どうすればいいのでしょう。夢の中の彼に文句を言ったことがあるのですが、にやにや笑うばかりで取り合ってもらえませんでした。  私はずいぶんの時間思い悩み、そして閃きました。打開策がありました。夢の中の彼が相手をしてくれないなら、リアルの彼に文句を言えばいいのです。  明日、バイト先で彼に会った時、話があるので時間を取ってもらうよう頼むのです。そして彼に、夢の中と夢の外でどれだけ態度が違っているかを丁寧に説明し、夢の中と外の態度を統一するよう要求するのです。どっち側に統一するのでも構わないと言って。  数日間で調理器具の操作をマスターした彼です。実はできる子なのです。きっと正しい答えを見つけ、実行することができるでしょう。     
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