第2章(サッカーゲーム)

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1人のプレーヤーが提案する。 「メッセージをアップして助けてくれるか分からんぞ。冗談だと捉えられるのが関の山だろう。あり得ない状況だからな」 アールは冷静な返答をする。 「取り敢えず、目の前のゲームに集中しよう。アールさんにボールを集めて。センスがある」 「俺に期待されてもな。まぐれかもよ?」 『タイム終了まで1分』 「アール君ならやってくれそう。皆、頑張ろ」 バイオレットが鼓舞する。プレーヤーはそれぞれのポジションに着き、第2クォーター開始に備える。 ピピー! 第2クォーターが始まった。上空から3つのボールがドロップする。ボールは全部敵陣地に落ちた。 アールはまず、前からプレスをかける。ズドン! AIのゴリラがロングシュートを決める。80メートルは離れた位置から。 「そんなのありかよ~」 アールは嘆きながらも、敵のパスをインターセプトする。バイオレットと左サイドバックが上がってきた。 「アール君、一旦、下げて」 アールはサイドバックにボールを預ける。 「サイドからアーリークロスだ。もっと攻撃に参加してくれ」 「ダメだ。守りで手一杯だ。モンキープラネットだぜ」 「それを言うなら、プラネット・オブ・ジ・エイプだろ」     
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