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1人のプレーヤーが提案する。
「メッセージをアップして助けてくれるか分からんぞ。冗談だと捉えられるのが関の山だろう。あり得ない状況だからな」
アールは冷静な返答をする。
「取り敢えず、目の前のゲームに集中しよう。アールさんにボールを集めて。センスがある」
「俺に期待されてもな。まぐれかもよ?」
『タイム終了まで1分』
「アール君ならやってくれそう。皆、頑張ろ」
バイオレットが鼓舞する。プレーヤーはそれぞれのポジションに着き、第2クォーター開始に備える。
ピピー! 第2クォーターが始まった。上空から3つのボールがドロップする。ボールは全部敵陣地に落ちた。
アールはまず、前からプレスをかける。ズドン! AIのゴリラがロングシュートを決める。80メートルは離れた位置から。
「そんなのありかよ~」
アールは嘆きながらも、敵のパスをインターセプトする。バイオレットと左サイドバックが上がってきた。
「アール君、一旦、下げて」
アールはサイドバックにボールを預ける。
「サイドからアーリークロスだ。もっと攻撃に参加してくれ」
「ダメだ。守りで手一杯だ。モンキープラネットだぜ」
「それを言うなら、プラネット・オブ・ジ・エイプだろ」
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