二つのフレーバー

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 さっと爽やかな風が僕らの間を通り過ぎる。 「今日すごい暑いのに今の風は涼しかったね」  叶がいった。 「今の爽やかな風と、僕と叶の甘い関係を合わせると、チョコミントみたいだね」  僕はいった。 「なにいってんの?」  真顔でそういわれて、恥ずかしくなって赤くなった顔を見られたくなくて、ちょっと強引にキスをした。  当然のように、チョコミントの味がした。
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