第一章 美しき左腕

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私の部活は幽霊部員ばかりの放送部である。 昼休みに部室にくる部員は私ともう1人しかいない。 ((ガチャッ 「たーのもー」 いつものように部室に入る。 「おつー」 昼休みに来るもう一人の部員、藤宮菜々花が既に居た。 「ねえねえねえねえ」 「何?てかまた左肘くんの話?」 「そーー!!今日もさっき肘ついてたの!!綺麗だったし可愛くて無理だった。」 「はいはい、てかそんなに見てたいなら昼休みも教室居ればいいのに。」 「教室でご飯の匂いが蔓延してる中で落ち着いて見ることなんか出来ない、、、」 「そーなんね。あ、てか昨日ガチャ回したらSSR来たんだけど」 「いや羨ま。」 いつもこんな話しかしていない。 「てか文化祭で仕事する?って顧問が聞いてきたよ。」 「え、本当?今年クラスで仕事したいんだけどな、、、」 「左肘くん見てたいんでしょ?笑」 「そうゆうんじゃないから!笑 文化祭はごめんね!」 そう言うと、菜々花は笑って今年は一人かって言っていた。すまない、、、 チャイムが鳴る前に部室を後にした。
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