指の先

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あなたの声はいつだって ひんやりぬめり、ざらついて 私の心臓を撫ぜていった それが堪らなく気持ち良かった もう震える鼓膜が無いの だから唇の形から 思い出す声を聞いてるの 悪くはないわ、ノイズ一つ無く あなたの声だけ聞こえるの 私達が今、触れ合うには そのぎりぎりで止まらなきゃね 胸を擦り抜けるその指の先 ほんとは心臓があったのよ 握り潰したっていいわ ああ、あなたなら ああ、あなたにこそ 握り潰されれば良かったんだわ
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