第三部 未来

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 メロウに止めるよう声をかけてくれたのは、ルイナさんだった。 どうして? 「メロウ!あんたにも責任があるんじゃない!こんな小娘に後をつけられて、気がつかないなんて」  メロウはナイフをポケットの中に収めた。 「ルイナさん済まない。本当に気がつかなかったんだ。気がついた時は遅かった。既に、仕事の現場を見られていたんだ」 「そう。メロウが気がつかなかったとはね。りいな。もしかしたら、才能あるんじゃない」  ルイナさんの視線が私の方に向いた。 「才能って……」  恐る恐るルイナさんに尋ねてみる。 「さあー。それは、りいなの決断次第ではっきりしてくるものかな」  ルイナさんは、最初は微笑んでいたが、あっと言う間に、引き締まった表情に変わった。 「りいな。あなたにチャンスをあげるわ。これから厳しい訓練を受けて私達の仲間になるか、それとも今ここで殺されるか。どっちがいい?好きな方を選びなさい。メロウ!これでいいでしょう。文句はないわね」  静かに頷くメロウ。     
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