第四部 成長

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次のトレーニングは、体を酷使する内容じゃなかった。人を殺すために必用な知識の習得だった。どうしたら、一撃で人を殺せるか。それには、どのような技術と武器が必要となってくるか。 その技術と武器で人体の何処を破壊するかなど、かなり酷く残酷な内容だった。 とにかく、トレーニングと学習で一日が終わった。夕食の後は、いつもの優しいメロウに戻った。いつものように、ギターも教えてくれた。 このような日々が、延々と続いた。多少メニューの変更があったにせよ、過酷な毎日が続いた事に間違いは無い。それから、メロウが仕事でいない時は、メロウから渡されたメニューを一人でこなしていった。監視の目が無いからといって、さぼりは許されない。さぼれば、分かってしまう。一人でも、しっかりと練習をする。それしかないのだ。     
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