第四部 成長

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第四部 成長

次の日からトレーニングが開始された。毎朝、六時に起き、準備体操をしてから走り込みを行なう。軽いランニングの後、ダッシュとランニングを何度も繰り返す。これだけで、五、六キロは走っているような気がする。 走り込みが終わったら、格闘技の練習に入る。先ずは、パンチ、蹴りの打ち方から入った。走るだけでもかなりつらい。私の体は、既に悲鳴を上げている。私がどんなに疲れていようと、お構い無しだ。まさに、メロウは鬼になった。 パンチと蹴りのシャドーだけで、数時間があっと言う間に経過した。シャドーが終わり、筋トレが始まる。スクワット、腕立て、腹筋、背筋……二十回がつらい。しかし、私に根を上げる事は許されない。根を上げる事。すなわち、それは死だ! とにかく耐え抜くしかない。毎日、この過酷なトレーニングをこなし、殺し屋になるしか、私に生き残る道はないのだから。 筋トレは、一種目当たり百回はやったような気がする。一気に出来ないので、何回かに別けて、数セットやった。筋トレが終わり、ようやく休憩に入った。休憩後、昼食を取ったら、次のトレーニングが待っている。     
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