臆病者のバラッド

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   ドキドキしながらの飲み会は、隣に好きな人が座っただけでゆでだこのようになって、何も言えない。ラッキー、チャンス、でも声が出なくて… どうでもいい人には話せるのに。 勘違いしてくる男性。困るな、あんまり好きじゃないのにな。 ああ、行っちゃった。 なんでかな?神様の意地悪。 結婚もこんな感じなんだろうな、意気地なし。 自分が悪いのに、人のせいにしかできないの、どうしてかな? 「○○先輩、好きです!」 あー、あの子みたいに素直にいえたらいいのになー。 冷やかす周りの人たち。 照れてる、でもな、彼はオーケーするんだろうな。 ああいうやつは、世渡り上手で一人の女と続くわけがないんだよな。 こそこそ後ろで話している声が聞こえた。 そうなのかな?恋してる自分がいけないのかな?そんな気分になってしまう。 「ごめんなー、こいつ好きな子がいるんだ」 アハハと笑い飛ばしているけど、案外それもショックだよな。
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