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ティルの手の指の動きが速くなっていき、鼻にかかった甘い声はますます乱れていった・・・
ティルが絶頂を迎えて手を止めた瞬間、ぼくはティルの両方の乳首を強くつねった。 ビクン!と一度、体を大きく震わせると、ティルは上体をすっかりとぼくに預けた。
のけぞった白い喉を、汗が伝い落ちた。
自らのオスを覆うティルの両手の指の間から、精液がこぼれて、さっき放ったのに重なった。
「・・・ちゃんと、独りで出来たね。ティル、いい子だ」
ティルがぼくの声に視線だけで応える。青み掛かった黒い目はまだ酔ったように、濡れ潤んでいる。
その大きな瞳は全くわけが分からないままに、でも、気持ちがよくてきもちがよくて、どうにかなってしまいそうだと、言っているかのようだった。
ぼくはティルの顔を向けさせ、口付けた。まだせわしく呼吸をする、半ば開いた口へと何度もキスを落とす。
ぼくは立ち上がり、ティルへと手を差し伸べた。
「おいで、ティル。今度はぼくがしてあげる」
ティルはふらつく足取りで何とか立ち上がり、ぼくへと抱き付いてきた。かなりの勢いだったがまだ仔猫だからなのか、当たりは弱かった。
ぼくとティルとはもつれ合うようにして、ウォーターベッドへと倒れ込んだ。中の水が零れないのが不思議なほどに、大きく波打った。
ティルはぼくが慌てて服を脱いでいる間にも、待ち切れないように体をすり寄せてくる。
甘えているというよりは、まるで助けを求めているようにぼくは思えた。そんなティルが可愛らしく、そしていじらしく思えてならなかった。
二回も射精したというのに、まだ固く張り詰めているティルのオスにぼくは触れる。
自分でするのと他人にされるのとでは、どちらも違った気持ち良さがあるとぼくは思う。
ティルはどちらも好きなようだった。ぼくの手に指に素直に感じている。
実にうれしそうにぼくにキスをしたり、ぼくの鼻に自分のを擦り付けていた。
ティルがぼくのオスを握りしめた。ぼくの目を見上げながら、両手で作った筒を上下させる。
「ティルもしてくれるの?いい子だね。気持ちいいよ・・・」
けして巧みとは言えない、ティルの慣れていない感じにぼくは昂った。
ぼくたちは夢中で、互いに高め合った。ティルはもちろんのこと、ぼくまでもキャットニップの酔いが回ってしまったかのようだった。
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