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ましゅまろボディ わがままボディ
「幸せになりたーい!!」
って、とてつもなく大きな流れ星に願った。
それはまさかのメテオストライクで取り乱す暇もなかったけど、この場合、俺の願いは叶うのだろうか?
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「おい!目を覚ませ!おいっ!」
「ん……ここは……?」
「オレの船だ」
都会の片隅にいたはずだが視界には青く広がる空と白い雲、
びしょ濡れのスーツを着た俺を覗き込む赤毛の褐色イケメン。
メテオストライクからのどストライク!!
……異世界に転移したんだろうか?
「えぇと……星に願いを叫んだらこうなりました」
「どんな願いだ?」
幸せになりたい。
それほど不幸だった訳でもなく、恋人とか結婚なんて贅沢も言わない。ただイケメンを側で眺められたらじゅうぶんだ。できれば嫌われず、それなりに認めてもらえたらさらに嬉しい、と。
このどストライクのイケメンが命の恩人なので、夢が叶った、のだろうか? いや、これが夢である可能性も高い。
「オレ達は商人だ。欲しい物はなんでも言え。調達できない物もあるがな」
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