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「言ってもいいと思うんだけど。俺らが付き合ってること」
「……は？あ、そういうこと…？」
「そういうことってなんだよ」
「あ、いや…」
そういうことかよ
「ハァァァーー…死ぬかと思った…紛らわしい言い方すんな…」
「え…なんかすまん」
マジびびった…
出てけって言われるかと思ったー…
「で、どーすんだよ」
「どうって…今まで通り。こんなん知られたら爆発炎上ヒャッハー状態になるから」
「そっか…」
「目覚めちったな。朝飯作るわ。泰成ご飯とパンどっちが…」
「待って」
「…？」
「あー…えっと…約束が欲しい…」
「…ん？」
「今までは、勇気がそうしたいって言うからばれないようにしてきたし、誰にも言わなかった」
「…うん。ありがとう」
「でも、ホントは昨日の帰り道もっと寄り添って歩きたかったし、手くらい繋いでみたかった。でもそれは嫌がるから」
知ってるよ
泰成が俺のために
何もしてこなかったこと
誰にも言わなかったこと
「だからこれからも我慢する。でももし、この先お前に彼女ができたら？」
俺はいつでもお前から離れていくことができる
「お前が出ていくって言ったら？」
お前はいつでも俺を捨てていくことができる
「俺はお前を引き止めていいのか？」
俺たちの関係は誰も知らない
「俺はそんなの嫌なんだ」
誰にも気づかれない
「約束してくれよ。勇気」
いつでも終わらせられる
「俺とずっと一緒にいるって」
それでも終わらせないのなら
「俺を安心させてくれよ。勇気」
それを恋と呼んでもいいのだろうか
「…ゴメン……」
「…やっぱり、俺なんかと約束できないよな…そんなこと…」
「いや、違う。キャパオーバー。処理速度追いついてないから。再起動するから待って」
…
てことは
てことは？
てことは！？
え、こいつも俺と同じ気持ちだった…
…ってこと！？
「は！？」
「ど、どうした？勇気…」
「いや、待って…」
えっと…なんだっけ
約束？
形にしろってこと？
ペアリングとか…？
「無理無理無理！恥ずかしくて死ぬ！心臓もたない！」
「…？おぉ…そうか…」
「んー…じゃあ、これでどう？」
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