花の雪が降る冬の空の下

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「去年からずーっと花を貯めといたんだ。これ、見せたくて…」 「きれい…」 「こういう雪も…悪くないでしょ…」 「…来年も、これやってよ」 「何?そんな気に入ったの?別にいいけど…」 「来年も再来年もその先も、お前が俺のそばにいてくれるまで…ずっと…これやってよ…」 「…」 同じようなことを考えてくれていて アホらしいと思ったけど 同時に 涙が出るほど嬉しかった 「…そんなの…ジジイになっても…やってやるよ…」 「…そりゃ楽しみだ。これからもよろしくな。勇気」 「よろしくな…泰成」 願わくば ずっと一緒にいられることを 君も願っているように…
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