5人が本棚に入れています
本棚に追加
わたしは目を凝らす
紅に寄り添う
真白の奇跡を
刹那を込めた
愛しい声を
もう決して手放さぬよう
記憶の幹に刻むために
此の朽ちかけた腕に咲き誇る
紅と白
あなたが魅せた
愛の奇跡
雛鳥の囀りが
細枝に小さく踊る
嶺山の遠く
涼やかに朝日が満ちる
新たに生まれ咲く命の音色を
何時かのハナムグリにも聞かせたい
今再びこの丘から
この場所から
続く愛の物語
時在る限り巡りゆく
白い季節と共に
狂おしいほど
抱き締めて
最初のコメントを投稿しよう!