『始まりと終わり』

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予鈴5分前 校門前には遅刻しそうな生徒達が慌ただしく校舎へと小走りする。 そんな中、見馴れない女生徒が1人 堂々と校舎へと歩いていた。 (誰だろう・・・?) そんな疑問を抱きつつ、私はその堂々としている少女から目が離せなかった。 やがて少女は校舎へと姿を消し、私はようやく外の景色から目を離し、教室をぐるりと見渡して再び外を見つめた。 本鈴まで後5分 すでに予鈴が鳴り、教室には次々当校してきた生徒が入ってくる。 それぞれが集まり挨拶を交わす中 私と同じように無言で外を見つめる男に、私はその時、気づかなかった。
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