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B「ついに見つけたぞ、冬の魔女」
A「あら、こんにちは。なんでも見渡せそうなお洒落ゴーグルを頭につけてるわね?」
B「このゴーグルは真実の姿を見せる。お前の正体が魔女だということも、このゴーグルのおかげで分かったのさ」
A「へえ。便利なモノがあるのね。私に何のよう?」
B「お前が冬にする魔法をかけたせいで、この街はずっと冬のままだ!見ろ、背後に広がる雪景色を!街は雪が降り積もり、木もずっと花を咲かせていない!3か月もだ!」
A「いいじゃない。雪景色も綺麗で。鳩も元気に飛んでるわよ?」
B「空に懸命に飛んでいく白い鳩も、元は青い色だったんだ!あまりにも雪にまみれたせいで白くなった!これもお前の力のせいだ」
A「あら、ポケットに両手をつっこみながら、随分ひどいことを言うのね」
B「俺の右ポケットにはお前を一瞬で葬るナイフが、左ポケットにはお前を一撃で殺せる銃が入っている。さあ、おとなしくこの冬を終わらせろ。春を呼び戻したら、命だけは助けてやる」
A「うわあ、女の子に対してひどいこと言うなあ。でも恐喝はダメだよ。ちなみに私が持ってるモノ分かる?」
B「温かい食べ物のように見えるが、それがどうかしたか?俺はいつでもお前を葬ることができるんだぞ」
A「私が持ってるモノは君の鞄に入っていたホットドッグなんだ。君が私に話し掛けてきた際に君のお洒落なグレーの鞄から盗んだんだあ」
B「なんだと?確かに、よく見てみれば俺が鞄の中に大切にしまっていたホットドッグだ…!魔女め!なんという速さだ…!」
A「君が実は両手に何も持ってないのも知ってるよ」
B「ちくしょう!やるじゃねえか、魔女さんよ。己の非力さを謝らなきゃならねえな。すまんね!」
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