いつになったら

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B「おはよ、ケート」 A「おはよう、ヴルストくん」 B「ケートも朝、補習行くの?」 A「ううん。私は、朝市に行くから早く家を出ただけ」 B「…もっと遅くてもいいよな?」 A「よくないよ!だって朝市までかなり遠いじゃん!でも今日は近かったよ!」 B「…いつも朝市までどうやって行ってる?」 A「え?中央通りをまっすぐ進んで、市役所通りを左?だったっけ?」 B「曲がらなくていいよ。ずっと進めば朝市に着くし」 A「え、本当??次からそうするよ」 B「ケート、一ついいか?」 A「え?何?」 B「寝癖、直ってないよ」 A「あ、これ?これはアホ毛だよ!」 B「って言う言い訳教えたの俺だよね」 A「…そうだよね」 B「ちゃんと寝癖は直せよ。俺みたいにさ」 A「…わかった」 B「そういえば、食べてるの、ホットドッグだよな」 A「そうだけど?」 B「朝市で買ったのなら、食べない方がいいぞ」 A「なんで?」 B「それ、昨日の売れ残りだから、お腹壊すかもよ」 A「大丈夫だよ。だってパパのソーセージだし」 B「僕のパパは、『アレは売れ残りだ!』ってずっと言ってるけど、作りたてのソーセージを入荷してるよね?」 A「そうだよ!」 B「ってことは、 僕のパパとケートのパパは仲が悪いのか?」 A「え?そんなことも気づかなかったの?ヴルストくんって鈍感?」 B「…多分そんな鈍感じゃないと思うけど(めっちゃ鈍感だけど、黙っておくか)」 A「そう…だよね。うん、そうだよ!(絶対に鈍感だよ。だって…)」 B「でも、ケートも鈍感じゃないのか?(だって、僕がケートを好きだってこと、気づいてなさそうじゃん)」 A「え?そんなことないよ(だって、ヴルストくんがしょっちゅう私と遊ぼうとするの、女友達がいるって見栄を張りたいからだよね)」 B「まあ、そうだよな(だとしたら、僕の好意は気づいているよな?何回もデートしてるし、手だって繋いでるし…)」
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