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⑤大浦城
朱印状の発給が行われる。大浦家家臣が所領安堵を求め総登城。
大浦城の広間には八幡大菩薩が祭られている。安堵を受けた家臣は、八幡大菩薩に大浦為信への忠誠を誓う。
一番発給は森岡信元。家老の中でも筆頭格。兼平綱則・小笠原信浄・一町田信清・桜庭信正・葛西祐清と続く。
この六人は立会人として広間に残り、以降は控えの間から一人ずつ呼ばれる。
そして、最後に客将が呼ばれる。
チャッチャッチャチャン♪
チャッチャッチャチャン♪
ん?この音楽は大ヒットした民放の刑事ドラマのテーマ曲?
曲と共に一人の坊主が為信の前に姿を現す。
乳井建清「乳井福王寺別当乳井玄蕃の嫡男、乳井建清と申します。父玄蕃は大光寺城代滝本重行に殺されました。某も命を狙われております。何卒、引き続きお匿いの程、御願い奉りまする。」
為信「我が家臣になるつもりは無いのか?」
建清「某が大浦家の家臣になれば、大浦家が滝本重行と敵対することになります。もし、それも良しという時が来たならば、家臣にしてくだされ。乳井の衆を従えて大浦家の力になりまする。」
為信「約束するか?」
建清「八幡大菩薩に誓い、お約束致します。」
為信「乳井建清を引き続き客将とする。尚、このことは他言無用と致す。」
さて、来年には鹿角出兵が待っています。戦です。
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