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次の日は休みだった
試験も終わり香織と恵美との三人で近くの〝ショッピングモール〝で、有意義な時間を過ごす予定だったが・・・
「どうしよう・・・」
なんとなくそんな気分じゃない夕紀は、まだ昨日の出来事を引きずっていた。
昼過ぎになっていたが、まだ自分の部屋のベッドの中で〝うだうだ〝と時を浪費している・・・
どうしたものか?!
と、考えていたらいきなり携帯が鳴った。
〝♪♪♪もしもしカメよ、カメさんよ!世界の内で、お前ほど♪♪♪〝
着信のメロディを口ずさみながら、携帯に出ると
『夕紀!てんめぇ~何してんだよ!待ち合わせ時間は1時だったろ!』
恵美だった。
うっへぇ~大きな声・・・
「ああっ恵美ゴメン!寝過ごしちまった!今から準備して行くから^_^」
『パフェ!お前の奢りだからなっ!香織の分と〝おかわり〝もっ!』
夕紀は、携帯を耳から離して顔をしかめた・・・
「はっ!承知しました!」
気を取り直して、恵美に返事をするとモタモタと出かける準備を始めた・・・
ショッピングモールは、夕紀が住むマンションから歩いて10分くらい。
すぐ近くに巨大なショッピングモールがあることは、夕紀の家にとって大きな財産となっていた。
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