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清々しい朝のひとときを、数人の少女が歩いていた・・・
しかし、彼女たちのご機嫌は朝の清々しさとはうらはらに、あまりよろしく無いご様子・・・。
「恵美(えみ)っ、あんた、昨日勉強上手くいった~?」
「わたしダメだったよ~勉強の前に少しだけくつろぐつもりだったけど気がつけば真夜中(T-T)・・・もう戦意はゼロだった」
「あ~、あたしも似た様なもんだね、完璧に食欲と睡魔に支配されてた」
「まぁ~現時点ではかなり不幸な人の部類に入るけど、今日試験さえ終わればそれでいいや~」
「ん~、そだね~」
しかし、そこにもう一人いる少女はまったく違う事に興味がいっているご様子。
「ね・ね・ね~恵美(えみ)、香織(かおり)、見て見てあの雲っ!超~ステキだと思わない~^_^」
「えっ!・・・く、雲?」と、香織。
「蜘蛛がどしたって?」と、恵美。
「もう~、この空を見てよ!超~綺麗」
「もう~っ!わたしったら本当、生まれてきて良かった~」と大きく伸びをしてはち切れんばかりの笑顔っ!
どうやらこの朝の清々しさを満喫しているご様子・・・。
この三人三様の少女達は、この先にある高校、宮崎県立・大塚高校の生徒だった。
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