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10数分後には、三人は一階上の〝2ーA〝の教室の前に来ていた。
「もお~~~っ、本当にわたし悩みがあるのに~~~!!!(T-T)」と、夕紀。
「はいはいわかった、だから見終わったら二人であんたの相談にのるから!ちょっとだけ、付き合いなさいよ!」と、香織。
「それに特別に、あんたの好きなマロンパフェも奢ってあげるから」と、恵美。
「えっ!マ・マロンパフェ?!」
とたんに、夕紀の表情は〝トロン〝としたものになった・・・
「はっ・早く見に行こっ!!!^_^」
「いっ、急ぐのよっ!!!」と、夕紀。
「よしよしっ・・・」
「どうどうっ・・・」と、二人。
三人が2ーAにつくと、試験が終わって1時間近く経つのにものすごい混雑だった。
しかも、その混雑の元は、ほとんどが女子!
「何よっ!まさか、全校の女子が集まって来てるんじゃないでしょうね!o(`ω´ )o」と、香織。
「まったく・・・浅ましいったらないわね~(-.-)」と、恵美。
「マ・マロンパフェはどこなのっ?!」
二人は、慌てて夕紀の口をふさいだ・・・
2ーAについたものの、とても中に入れる状況ではなかった。
しかし香織の活躍で、少しするとどうにか教室の窓の一つを確保できた。
「どれどれ・・・」
みんなで覗くと・・・どうやら校庭の窓側の角に丸く女子が取り囲む部分がある。
おそらく、帰ろうとしたイケメン転校生は、2ーAの女子に取り囲まれ、質問責めに会い始めたんじゃないだろうか?
そして、その後時間が経つにつれて、他のクラスの女子も増えてゆき・・・イケメン転校生は、帰るに帰れないカオス状態に陥ってしまってる?!
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