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グラスの中の
氷をかみ砕きながら
明日なんて来なければいいのに
しあわせがいつまでも続くなんて
信じられないし信じたこともない
きみがそう言った
アイスコーヒーを
ストローでかき混ぜながら
コーヒーとミルクが溶け合うのを
ただ見つめる僕
大きなテーブルを囲んだママさんたちが
聞こえよがしに
笑いながら家庭の愚痴をこぼしている
きみがそれを見て
ああいう人たちみたいにはなりたくない
少なくても
人の大勢いるところであんな話はしたくない
そう言った
通路を走る子供たち
急く店員
冷えたグラス
濡れたコースター
まどろむ午後
きみは少し憂鬱そうだった
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