1章 僕の日常

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運ばれてきたご飯を食べ終わった後、お父様からある提案をされる。 「二人とも、結婚までの1年間を一緒に暮らしてみたらどうだい?」 それって・・・ 「同棲ってことですか?」 「ああ」 「俺はかまいませんが・・・」 「ひなたちゃんはどうかい?」 「僕も大丈夫です。でも、ご迷惑になるのでは?」 「大丈夫。むしろ、大歓迎だよ。父さん、ひなたの家族に許可を取らないと」 「もう、とってある。ひなたちゃんのお父さんからも許しが出ている」 「なら、僕が翔さんのおうちに引っ越せばいいですね」 「いや、確か翔の家は一人用のマンションだから二人とも引っ越しだな」 「なら、まずは住むところを決めないと・・・」 「そうですね。会社の近くじゃないといけませんね」 「心配しなくても問題ない。すでに用意している」 「いつから考えていたんですか?父さん」 「ずっと前から考えていたけど決まったのは1か月前だから結構最近だよ」 よく、住むところが見つかったな・・・。と思っている二人を置いて話はさらに進んでいく。 「場所は旭川家本家」 「じゃあ、お父様と同居ということですか?」 「いや、本家の敷地にある建物」 「ああ、小さい頃に住んでた離れみたいなところですか」 「そこだよ。じゃあ、引越し準備ができ次第荷物を運んでいいから。家具は備え付けられているから」 「わかりました。お父様、調理器具とかはどうなっていますか?」 「この前新しいものに取り換えたよ」 「ありがとうございます」 「ひなた、引越しが終わったら足りないものとか買いに行こうか」 「はい」 こうして僕の日常が変わろうとしている。
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